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パーソンオブインタレスト シーズン4 第11話 感想

Person of Interest-S4
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『戦略 If-Then-Else』

感想

このエピソードは、シーズン中最高だったという評判どおり素晴らしかったです。シミュレーションが繰り返される構成、いつもマシンがどんな風に戦略を練っているのか、どんな風に考えてるのかが分かるマシンのエピソード回といってもいいかもしれません。タイトルも最高です、“If-Then-Else”マシンのプログラムがどんなIf文であふれていたか見てみたい。たぶんキレイなコードがかかれていそう。プログラミングを少しでもしたことがある人たちならワクワクせずにはいられないはず。邦題の“戦略”はちょっと微妙だが“If-Then-Else”に対応できそうな邦題が思いつかないな。

時間が迫ってきてのシミュレーション簡略化もまさかあんな短縮法を使うとは・・・新鮮すぎる。そしてあのセリフの中で役者さんの表情がちゃんとそれっぽいのがすごいと思う。まあ簡略なのに逆にセリフ長くなってるが、フィンチさんの“わずかに高揚した完了宣告”とかね。

音楽も素晴らしい。ラストの“Til Death Do Us Part”はもちろんのこと、戦略が決まった後に4人が部屋からでてくる場面の“Fortune Days”も良かったです。

そして映像の演出、POIの魅せ方はいつも素晴らしいのですがスローモーションの映像は引き込まれます。特にチェス回想でのチェックメイトでキングの駒を倒す場面、小噴水から水があがる様子。キッチンルームに隠れた4人の場面では、デカンタが割れリンゴが粉砕される様。フィンチさんの「待ってやれ、いろいろかんがえているはず・・・」の途中からスローになるとこは、おかしいけどこれから何が始まるのかワクワク感も。ラストでは銃のアップと薬きょうが散乱する足元。そして撃たれるショウ、マルティーヌを最後まで見据え続けるショウがカッコよく演出されていて、いつも余裕顔なのに取り乱し叫ぶルートとの対比がまた秀逸。
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そうそう、マルティーヌさん今回ターミーネーちゃんっぽくなかった、迫力なかったな。ラストにショウにとどめ刺すときのアップとか、中の人の善人な目がそのまんまな感じで「どうしよう、本当にとどめ刺していいのかな」と不安そうな顔にも見えるし。シミュでのルート撃つときもそう、一旦銃構えなおしてる時泣きそうな表情にも見えるマルティーヌさん。ってか、会話終わるまで待ってあげるとはねサマリタンのエージェントさんたち意外と優しい。ああ、あれか、マルティーヌさんたちはルーショウファンなのか。納得。
p4-11-5
ルーショウといえば片一方死にそうになりながらの「Maybe Someday」とか銃撃ちながら「four alarm fire」とか言い回しと場面が素敵すぎるが、私的にはおしゃべりを始める「catch up」のケチャップ!ケチャップ!言う2人の言い方がカワイイ。もう1人カワイイ言い方あったと思ったが、チェス回想のフィンチさん「You asked me to teach you chess and I’ve done that.(君が望んだからチェスを教えたまでだ)」最後のI’ve done that のとこ、ずっとNonono~って聞こえてて、またフィンチさんカワイイ言い方だなと、自分の英語聞き取り力の無さを痛感した。
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今回内容を箇条書きにしたのは、シミュレーションと現実で何が変わったのか把握したかったんです。まず3回目のシミュ833,333とそれを選んだ現実。現実ではドガの絵が救われて、ファスコのキス無し、機械室でのフィンチのお話の長さと、マシンがルートにマルティーヌたち来た事知らせるのが早い。最初観た時、シミュレーションしても現実世界ではちょこちょこ変わるものだよね、ぐらいで思ってたんですが、ドガの絵救ったルートが「世界を救う意義があるでしょ」って言ったのを観ると、シミュで先に知っていたマシンが全部ルートに指示だしてたからなんだなと理解した。まあ、ファスコのキスはマシンが試しに遊んだだけだし(字幕ちゃんと訳してほしい)。制作陣の試しでもあるな。(ここらへんの制作サイドのお遊び好き)

失敗シミュでは誰かの失敗が芋づる式に他の人たちの失敗にも結びついちゃうところがおもしろい。そして失敗シミュで、爆弾男に「死にたいなら、愛する人に捧げなさい」って言ってたショウが、現実で自分がそれを再現したり。犠牲となりファスコを逃すリースのシミュが、現実ではフィンチを守るため撃たれるリースと全員の犠牲となるショウで再現されるという。選ばなかったシミュでも形を変えて現実になるところがいくつかあるというこの繋がり。
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チェス回想の“人間の価値の高低と犠牲”、これも最初はリース死んだのにそのままでフィンチとルート死んだら巻き戻し?最後ショウ犠牲じゃん?とか思ったが、再度観返すと、1回目のシミュでは刑事組み死んだも同然でフィンチ死亡したらあとはルートしかいないわけでもう無理だと判断、2回目のシミュもリース死亡とルート死亡であと戦力の無いファスコとフィンチじゃ無理と判断したことが分かる。たぶんマシンは言いつけどおり人間の価値に高低はつけてない。ショウの犠牲もそこまでシミュする時間がなかったからマシン自身も知らなかった、ショウをどうにか助けようとものすごい速さで有効手段を計算しているしね。ショウがくるのも知らなかったし、しかし、爆弾持ってても20%近く生存確率あがるのはすごい、ここにベアーもきてくれればたぶん80%ぐらいにはなっただろう。

しかし、すごい速さでショウの有効手段を計算するマシンはルートが(彼女)と呼ぶようにただの機械には見えなくなったよ。マシンとショウとルートの女性回だなこのエピソード。そんなエピソードにちゃんとリーフィンを入れてあげるという(フィンチをかばい撃たれるリース君、そのすぐ後で美女2人に良い場面持ってかれ影が薄くなるが)、んでファスコファンにもちゃんとエサを撒くという(ルートにキスするわ、リースにかばわれるわ)製作陣さすがと思う。ファスコはマシンのこと知らないのに、こんな修羅場で文句言わずに淡々と指示に従う、毎回思うがなんて適応能力が優れているんだこのおじちゃん。そして、FBIと言うマルティーヌに「DEAじゃなかったっけ?」って突っ込むファスコは4×9をちゃんと覚えてるし、優秀だなファスコ。

このエピでショウの中の人妊娠で退場、双子ちゃんも誕生でおめでたいがlifeでも妊娠で退場に近い扱いだったという。サラさんアクション系ドラマでると3度目もありそうで怖いわ。

ところでマシンチームは総力を結集しても5人とマシンしかいないなんて・・・、「あんたたちもっと友達作りなさいよ」と、カーターさんの声が聞こえてきそうです。
とにかく恋愛要素の少ないPOIは、キスすると一方が死んじゃう物語ってことだけは今回で理解した。

最後に一言、何回観ても楽しめる。

 

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