『シールド精鋭チーム誕生 Pilot』
チーム誕生
コールソンはニューヨーク決戦で殉職したと思われていたが、実は生存しており、8秒間息が止まっていたがICUから回復し、タヒチにいた。
彼はチームを編成するために呼ばれ、技術者のフィッツと生物化学者のシモンズを集めた。戻ることを拒否するメイには、輸送と管理を担当するよう説得した。単独任務に適性があるというウォードも最初はチームに加わりたがらなかったが、コールソンは彼の戦闘能力に目をつけ、説得した。
特殊能力者の男
ある日、街で建物が爆発し、特殊な能力を持つ男が女性を救う姿が目撃される。その様子を撮影した女性のスカイは、男に正体を明かしてSHIELDに追われる前に世間にヒーローと公表すべきだと提案する。スカイは新しいIDを作ろうと男を誘うが、断られる。しかし、彼女は彼のIDを盗むことに成功する。男の名前はマイク・ピーターソン。
一方、コールソンは特殊能力者の映像を確認し、情報源はライジング・タイドであることを知る。彼らはハッカー集団で、ヒーローの正体は不明だ。コールソンはトラブルが起きる前に彼を救うことを決意し、チームは移動指令室である黒い飛行機で出発する。まずは映像の発信源である、ライジング・タイドに追いつくことが目的だ。
その頃、マイクは退去通告の書類を見てため息をつく。家で息子のエースを遊ばせながら、何者かに電話をする。「世間に発表しよう、博士の研究は大成功だ」と話す彼の左腕には、ムカデの形をしたものが張り付いている。電話の相手は彼に工場に戻るよう言うのだった。
マイクは前の勤め先の工場にかけあうが、仕事はないと言われる。逆上した彼はあの力を使って、上司である主任に重症を負わせてしまうのだった。
次にマイクは助けた女性の病室へと見舞いに行く。看護婦がいなくなると、女性デビーは態度を変える。彼を実験台にしたのは彼女だったのだ。暴走を始めているマイクに、姿を消すように忠告するのだった。
スカイは、移動式オフィス(車)の中でライジング・タイドの仕事をこなしていた。しかし、突如としてSHIELDに拉致され、尋問されることになる。スカイは、「ムカデ」がチャットに現れたから、あの建物の接続を監視していたと説明する。
SHIELDを敵視しているスカイに、コールソンは自白剤を撃つとみせかけてウォードに撃ち「我々を疑うなら好きに質問しろ」と言って、なんでもしゃべるようになったウォードをスカイの前に置いていく。
ウォードからいろいろと聞いたスカイは、コールソンのやり方に感心し始める。
そんな中、コールソンはスカイに、工場で主任に重症を負わせてしまうマイクの映像を見せる。
彼を助けたいなら協力して欲しいと言われ、スカイはマイクのIDをコールソンに渡す。マイクは工場勤務で、子供が一人いるが、ケガが原因で解雇されてしまった。さらに、彼の妻も蒸発してしまっていた。何者かが、失意の彼に力を与えるような誘いを掛けたのだろう。
爆発したビルの調査
メイはシモンズとフィッツを連れ立って、爆発したビルを調査する。爆発のあった部屋は秘密の研究所だったようだ。
フィッツは小さな機械を数台発進させる。それぞれ得意分野が違うようで、寸法や素材を記録する子、物質密度や放射線を測る子、におい専門の子などさまざまだ。そのうちの”てれすけ”と呼ばれた子が焦げた監視カメラを見つけだす。次は”スノー”が何かを見つけたようだ。シモンズは「未知との遭遇」と言いながら金属片を取り出すのだった。
建物で回収した監視カメラには、男が白衣の男性に怒っている場面が映し出されるが、データが壊れていたためその部分しか取り出せなかった。するとスカイが音を録音しているという。ショットガン・マイクで研究所を探っていたというのだ。音声データは、GPS連動の暗号をかけた車の中にあるため、路地に車を戻すことになり、スカイにメイが同行することになった。
シモンズが未知の金属を解剖すると、ドロドロした液体がでてくる。その金属からはガンマ線も放出されていた。
一方、スカイは車内から音のデータを送信し、フィッツはその音声ファイルをアップロードして映像と音声を組み合わせ、再現した。再生された映像には、白衣の男性に対して、怒りで暴走気味の男が映っていた。フィッツは男の腕にあるムカデに気が付く。
ドロドロを調査していたシモンズは、それが静脈フィルターであることを突き止めた。あのドロドロ(ムカデ)はアースキン博士の血清に似ている。”超人血清”だ。未知の金属・ガンマ線・血清といった、超人化に関連するものばかりだ。
第3の解決方法
コールソンは爆発物の正体を探るため、映像を逆再生すると、爆発したのは男自身で、エクストリミスの新型による不安定な状態だと分かった。同様の状態のマイクだとより強力で、半径2ブロックは灰になると予想される。
爆発の原因を探るシモンズとフィッツは、怒りが原因ではないが関連していて、落ち着かせることで爆発を1分程度遅らせることができるという。しかしその後、数時間後には爆発してしまう。解決方法は隔離するか、頭を撃つしかない。男が死亡すれば爆発は止められるが、コールソンは子供から親を奪うことはできないと思い、3番目の道を探すように指示を出す。
音声データを送信したスカイの車に、突如マイクが息子のエースを連れて現れる。彼はメイを倒し、スカイに車を発進させ、ユニオン駅に到着する。そして、スカイは車の中で、交通局のシステムに入りマイクのデータを消すように脅される。
フィッツとシモンズは解決方法を探り、死なない程度の強いマヒをシミュレーションするが何度も失敗する。
時間が迫る中、何者かがシステムに侵入してくる。それはスカイが送信した座標で、彼女が自分の居場所を知らせてくれたのでした。
コールソンとウォードが先に到着し、車内にいるマイクを説得しするが、焦ったマイクはエースとスカイを連れ出し、駅の人混みの中へと逃げてしまう。
機転を利かせたスカイが、騒ぎを起こして逃げ出すと、コールソンたちがエースを保護する。
スカイを捕らえたマイクは上の階へと逃げるが、SHIELD以外の組織にも狙われ、撃たれたマイクは下の階へと転落する。マイクを撃った男は、到着したメイが倒しスカイを助け出す。
転落したマイクは無傷で立ち上がるが、彼の顔は不気味に赤く光りだしていた。爆発の近い彼に近づくコールソンは銃をおろし、「能力ではなく、行動でヒーローになれる。君の言うとおり自分次第」と彼を説得する。その時、おとなしくなったマイクの額に銃弾が打ち込まれる
ウォードがフィッツから渡された銃を放ったのだ。第3の解決方法が間に合ったのだった。その後、マイクはSHIELDの保護下に置かれる。
スカイとコールソンは、エースを一時預かってもらう家に送り、「パパは戻る」と伝える。コールソンの愛車ローラに2人が乗ると、ウォードから「084」だと連絡が入る。「084って何?」と聞くスカイに、知りたければSHIELDのオファーを受けるのか返事しろと答え、ローラの特殊飛行で空港まで飛ばしていくのだった。
感想
マーベルと言えば、アメコミなんですが、私は他の作品は見たことがありません。しかもスピンオフ作品らしいですが、他の作品を見ていなくても楽しめるようです。ただ、この最初のエピソードでは、誰が仲間なのかが少し分かりにくかったです。
ところで、最初に登場したSHIELDの正式名称が『戦略国土調停補強配備局』って、とりあえずなんでもそれっぽいのくっつけました感がハンパ無くて面白い。
さて、SHIELDにはアクセス制限レベルなるものがあるようですね。アベンジャーズたちはレベル6以下で、ウォードはレベル6だったのが7になったのかな?コールソンはレベル7。というかこのチーム自体がレベル7なのかな。
コールソンは殉職して生き返ってタヒチでマイタイと小説三昧って言ってたけど、ヒルとストラテン博士の意味深な発言を見ると、本当の所は違うようですね。これは後々分かるようです。ウォードって2枚目の役なのかなと思ったんですが、ヒルに社交術はウンチ並みに書かれるとか、あ、あれヤマアラシでしたね。そして、コールソンに自白剤撃たれてスカイに言いように聞かれるという。素直に「痛かった、でも美人の前では我慢」「なんて効き目が早いんだ」なウォードが愛らしいです。
なにげにコールソンの収集癖も良いですね。ローラと名付けた赤い車がかっこよいです。火炎放射器とGPSと空飛ぶ車、ローラ欲しい。
ライジング・タイドとか、084とか、ムカデとか、あと他にもいろいろ分かんないものばっかりですが、シモンズとフィッツのオタクっぷりと(てれすけって名前すごいな)メイの無愛想ぶりも今後楽しみです。