アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件 第1話

O・J・シンプソン( Cuba Gooding Jr.)American Crime Story

『被疑者O・J・シンプソン From the Ashes of Tragedy』

あらすじ

1994年6月12日の夜、LAの高級住宅街ブレントウッド。犬を散歩中の近所の住人が2人の惨殺遺体を発見する。駆けつけた警察は被害者の女性を、当時のスーパースター、O・J・シンプソンの元妻ニコールと確認。やがてO・Jの愛車ブロンコから血痕が見つかり、更に彼の家の敷地から現場で見つかった片手の手袋とマッチする手袋が発見される。出頭を命じられたO・Jだったが…。

公式より

キャスト

O・J・シンプソン(演:キューバ・グッディング・ジュニア Cuba Gooding Jr. 吹:藤原啓治)
元アメフト選手 CMにも出て有名
マーシャ・クラーク(演:サラ・ポールソン Sarah Paulson 吹:永吉ユカ)
検察
ロバート・カーダシアン(演:デヴィッド・シュワイマー David Schwimmer 吹:相沢まさき)
O・Jの友人
ロバート・シャピロ(演:ジョン・トラボルタ John Travolta 吹:森田順平)
弁護士
ジョニー・コクラン(演:コートニー・B・ヴァンス Courtney B. Vance 吹:中博史)
弁護士
トム・ラング(演:クリス・バウアー Chris Bauer)
刑事
ケイトー・ケイリン(演:ビリー・マグヌッセン Billy Magnussen)
O・Jの家に居候
アル・カウリングズ(演:マルコム・ジャマル・ワーナー Malcolm-Jamal Warner)
O・Jの友人
ニコール・ブラウン・シンプソン(演:ケリー・ドゥードル Kelly Dowdle)
O・Jの前妻 何者かによって殺害される
ロナルド・ゴールドマン(演:ジェイク・コエップル Jake Koeppl)
ニコールと共に殺害された男性
ビル(演:クリスチャンクレメンスン Christian Clemenson)
検察
クリストファー・ダーデン(演:スターリング・K・ブラウン Sterling K. Brown 吹:丹沢晃之)
黒人若手検事

殺害事件

男性が犬の散歩をしていると、足に血の付いた犬がとある家を見据え吼えている。
その家の玄関先で、家の所有者のニコール・ブラウン・シンプソンとロナルド・ゴールドマンの遺体が見つかった。家の中には彼女の幼い子供たちが眠ったままであった。

現場には血の付着した片方だけの手袋と帽子、封筒、そして血のついた靴跡が残されていた。靴跡は家の裏へと続いている。血痕から靴跡の主は左手から出血していると推測される。

警察はニコールの前の夫であるO・J・シンプソンの屋敷へ向かうと、そばに駐車されたブロンコのドアノブと車内に血痕を発見する。家には居候しているというオドオドとした態度のケイトーが出てきて、O・Jはシカゴにいると答える。彼は変な物音を聞いたといい、警察を裏手へ案内する。そこにはニコールの殺害現場に落ちていたものと同じ、血だらけの黒の手袋が落ちていた。

ロス市警のトム・ラングは、シカゴのホテルにいるO・Jに電話をして、前妻のニコールが殺されたことを伝えた。驚くO・Jは、明日1番早い便でロスに戻ると言い電話を切った。トムは彼が詳細を聞かなかったことに疑問を抱く。

次の日、検察のマーシャの元に、事件の一報が入る。現場は血の海、O・Jの車には血が付着し、血痕が彼の家まで続いている。そして、現場と彼の家に血だらけの手袋が落ちていたことを伝えた警察は、捜索令状と検察官の意見がほしいと話す。マーシャは逮捕するのに十分だと答えるのだった。
マーシャ・クラーク(Sarah Paulson)American Crime Story
殺害時刻は10時~11時。レストラン勤務のゴールドマンは、10時前に店を出た。
O・Jは午後11時45分の便でシカゴへ飛んでいることから、彼に殺す時間はあったと言える。ゴールドマンがニコールの恋人なのかは不明だが、彼は忘れ物を届けに訪ねたようだ。2人で襲われたのか、彼が現場に出くわしたかもまだ不明。現場の写真が届くが、彼女の首は切断寸前で残忍な犯行だ。O・Jは感じの良い人間だという意見が出るが、彼には逮捕歴があった。5年前ニコールを殴り、不抗争の答弁をしたという。命じられた社会奉仕を無視して、慈善資金集めで済ませたのだ。彼が捕まるまで暴力は何年も続いていたようだ。

殺人事件がマスコミに知れ渡り、O・Jの屋敷の前には報道陣が詰めかけていた。
O・Jの友人、ロバート・カーダシアンも駆けつけていた。O・Jが屋敷に到着すると、出迎えた警察がカメラに取られない裏庭へと彼を誘導し、いきなり彼に手錠をかけた。
弁護士のハワードがきて、すぐに手錠は外されたが、裏庭への抜け道を知っていた一人のカメラマンがその様子を撮影していた。警察はニコールの件で署に来てくれとO・Jに言う。ハワードは彼に何も話すなと言うが「話さないと隠し事があるように思われる」といい、彼は取り調べを受けることに決めた。そんな彼の左指には包帯が巻かれていた。
O・J・シンプソン( Cuba Gooding Jr.)American Crime Story
マーシャたち検察は、O・Jの取り調べの録音を聞いていた。だが、彼はあやふやなことしか言わないうえに、警察も厳しく尋問しない。警察は有名人に弱いらしい。しかもDNA鑑定のため彼の血液を採取した後、警察は彼を家に帰していた。

取調べから開放されたO・Jはシャピロ弁護士に連絡を入れ、助けを求める。シャピロは先手を打つために、最高の専門家を集めようと提案する。そして、友人のカーダシアンにもチームに加わるように話す。O・Jと2人きりになったシャピロは「君が殺したのか?」と尋ねるが、答えはNOだった。O・Jは「彼女を愛していた」という。

シンプソン事件は、市民の注目の的となっていた。ラジオでは、ロス市警のO・Jの扱いにムカついているという投稿が入る。何の罪にも問われてないのに彼は手錠をかけられからだと。

マーシャはO・Jの目撃者を事情聴取する。ある女性は10時45分に車で走行中に、O・Jの車が信号無視で突っ込んできて衝突しそうになったという。彼はクラクションを鳴らし、邪魔だと怒鳴っていた。O・Jを空港まで送迎した運転手は、10時40分に呼び鈴を押しても反応が無かったという。その後、11時前に男が家に入るのを目撃。その時に最初は無かった白のブロンコを見たという。マーシャはこれまでの聴取から、相棒のビルと共に時系列を完成させる。
・ゴールドマンが10時前に店を出た
・犬が吠え始めたのが10時15分
・10時45分にO・Jは女性に怒鳴る
・11時少し前に家に駆けこんだ

O・Jはポリグラフ検査を対照質問法で受けることになった。結果は-24、最悪の結果だ。
フェイ&クリス American Crime Story
ニコールの葬儀では、多くの報道陣がO・Jを待ち構えていた。葬儀に参列していたクリスとフェイは、O・Jがすぐに怒鳴りだすことや、ニコールが殴られた後の顔写真を万一に備えて隠し持ってたことを話していた。

DNA検査から現場の血がO・Jと同じ型であること、そして、彼の家の手袋から彼と被害者の血が検出したことをうけ、逮捕に踏み切ることになった。彼には”特別な状況下”が適用される。保釈なし、評決まで彼は勾留されてしまうのだ。シャピロは逮捕状の出たO・Jを自分が連れて行くとラング刑事に連絡する。そして、時間を稼ぐとカーダシアンの家にいるO・Jの所に行き、11時に出頭する必要があることを伝え、金で買える最良の防御策を実行する。様々な医者を連れてきてO・Jを検査、弁護が必要な場合に備えて精神分析医までつれてきて、うつ病の診断を出す。
シャピロ&カーダシアン(John Travolta & David Schwimmer)American Crime Story
その頃、大陪審の審理が始まっていた。マーシャはケイトーに質問するが、彼はオドオドとした態度で黙秘権を行使しますと言うばかりだ。

11時を過ぎても出頭しないためラング刑事はシャピロに連絡する。シャピロはO・Jは今着替えてるところだと時間を引き伸ばすが、大陪審を中断したマーシャからも連絡が来て、これ以上は悪あがきできないと分かると、迎えを頼んだ。

出頭の準備をしていると思われたO・Jは、家族や友人に遺書を書いていた。様子を見に来たカーダシアンに、ブラウン夫妻に子供たちの後見人になるよう伝えてと言うと、銃を取り出した。自殺しようとする彼を、カーダシアンは必死に説得する。そこにブロンコに乗って到着したA・Cに、彼を説得してもらうことになる。

しかし、出頭の迎えが来た時には、彼はA・Cとブロンコと共に消えていたのだ。

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感想

実際の事件ということなんですが、まず役者さんの顔ぶれがすごい。フレンズの人だし、トラボルタがいるし、そして、一番ビックリしたのは、”パーソンオブインタレスト”のビーチャーさんがいるではないですか。観ているとき全然気がつきませんでした。だって、ダーデン気弱そうな役だし、いや、どこかで見た顔とは思ってたけど、ビーチャーとは思わなかったです。キャスト見てビックリですよ。POIの時はもっと格好良く見えたしね。おひげの形とメガネで随分印象が違います。
クリストファー・ダーデン(Sterling K. Brown)American Crime Story
実際の殺人事件が物語になっているので、ユーモアを演出しているところ無いのですが、ジョニー・コクランの「多くの黒人が正当防衛で後ろから撃たれる」「後ろ向きで攻撃したのか!?」の時の、表情や動きがなぜかツボに入るんですよね。
ジョニー・コクラン(Courtney B. Vance)American Crime Story
あと、実在する人物を演じるため、皆さんメイクがどことなく物まね入ってます。
被疑者になったO・Jは本当に犯人なのか、それとも彼じゃないのか、未だに謎ではありますが、このドラマでは、結構悪そうな顔を見せてます。そして、怒鳴り散らすので犯人っぽく見えるんですよね~。

殺人事件にプラスして人種差別問題や有名人ということも加わる複雑な事件。作中にもあるとおり、この背景にはロドニーキング事件の白人警官と黒人容疑者を思い出させる構図があります。ロス暴動の鎮静化から2年しかたっていないこともあり、O・Jの裁判は全米で注目されたようです。1994年の話しですが、20年以上たった現在も、白人警官が黒人を取り押さえるときに死亡させたり、抵抗してないのに発砲して殺したりが多いですが、今も昔も変わらない、それよりもっとひどくなってるような気がしますよね。

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