『複雑な愛情 Serious Control Issues』
あらすじ
咽喉を切られた家出少女と思われる遺体が発見された。少女の友人・ネイトに出会ったチャーリーとダニ。捜査を進める中でトラックの運転手が少女を乗せていたことを突き止め、運転手の男に会いに行く。
公式より
キャスト
チャーリー・クルーズ(演:ダミアン・ルイス Damian Lewis)(吹:森川智之)
主役 12年間無実の罪で収監 警察官に復帰 フルーツ大好き とりあえず禅
ダニ・リース(演:サラ・シャヒ Sarah Shahi)(吹:小島幸子)
クルーズの現相棒 元ヤク中
カレン・デイビス(演:ロビン・ワイゲルトRobin Weiger)(吹:日野由利加)
クルーズとリースの上司
コンスタンス・グリフィス(演:ブルック・ラングトン Brooke Langton)(吹:弊奈緒子)
クルーズの冤罪事件の弁護士
カール・エイムズ(演:ロジャー・アーロン・ブラウン Roger Aaron Brown)
何者かに射殺された。 冤罪事件の時にクルーズの担当をした元刑事
ジャック・リース (演:ビクター・リバースVictor Rivers)
ダニ・リースの父 元SWAT隊長
ジョン・ギャリティ (演:マイケル・ハーニーMichael Harney)
労働組合
レイ(演:ジョゼフ・ライル・テイラー Joseph Lyle Taylor)
スーパーで働くネイトの父親
ネイト(演:ソレン・フルトン Soren Fulton )
スケボーに乗った少年(スティーブン・ウェスティン)
ディーン・ギル(演:マイケル・グラディス Michael Gladis)
トラック運転手
ジョジー(演:モリー・ブルネット Molly Burnett )
被害者少女
殺人事件
喉を切られた少女の遺体が発見される。クマの絵が彫られたギターを抱えた状態のまま発見される。クルーズは現場を見ている2人の少女たちに気づき、警戒する少女たちにオレンジを食べさせて情報を聞き出す。死亡した少女ジョジーといつも高架下で寝泊まりしていた、いわゆる路上の家族。キレイな声を持つジョジーはスーパーの前で歌い、男にパンをもらっていたようだ。検視の結果、死亡時間は5時から11時。精液が検出されるが抵抗の跡は無い。
少女たちから聞いたスーパーに聞き込みにいくと、スケボーに乗ったネイト少年に出会う。ジョジーのことを聞くが、ネイトは会ったことが無いと言う。だが彼のスケートボードには、あのクマの絵が彫られていた。さらに聞こうとするが父親のレイがきて、ジョジーのことは知っているが、スーパーの前でギターを弾き、金をもらっていたから困っていたという。ネイトは何も言わなくなるが、何かを隠しているようだった。父親抜きでネイトと話しがしたいクルーズたちは、レイがスーパーの仕事中に、家を訪ねる。家にいたネイトは、学校に通っておらず自宅学習をしているという。クマの絵のことを引き合いに出すと、ジョジーとは友達だったと白状してきた。父親に知られると怒られるから黙っていたようだ。ネイトはトラック運転手の男が、パンを彼女に渡し話していたのを見たことがあると話す。アパートの中を見渡すと、窓には鉄格子と南京錠。寝室のドアには外からカギがかかるようになっていた。監禁が頭をよぎるが、そこにレイが帰ってきてしまう。令状もないため引き下がるクルーズたちだが、レイを見て「看守」だと、クルーズは言うのだった。
ネイトの情報から、パンの配達員であるディーン・ギルが調査される。この3日間仕事を休み、トラックも行方不明になっているようだ。子猫の鳴き声が好きだという彼の自宅には、36匹の子猫がいた。裏庭にとめていたトラックを捜査すると、ギターのピックを発見する。それを見た彼は、ピックを飲み込んで証拠隠滅を図る。警察署に連れて行くがジョジー殺害を認めない。
ちょうどレイの家宅捜査の令状が出たため、彼らの家に言ってみると引き払ったあとだった。途方に暮れたクルーズは、親と子が一緒にすることは・・・と思考をめぐらせる。親と子、親猫と子猫、ディーンの家に親猫がいないことを不審に思ったクルーズは、彼の家へ向かう。裏庭を掘ると大量の猫の死骸、そしてノドを刃物で切られていた。鑑識で同じ刃物が使われたかすぐ分かると話し、その前に自白すれば死刑は免れると言うと、彼女の声を手に入れたかったとディーンは供述を始めたのだった。
ジョジー殺害犯は捕まったが、レイとネイトはなぜ逃げたのか・・・。監禁され虐待されていたのではと、ネイトを心配したクルーズは、彼の母親の記録を探す。だが、母親の記録はどこにも無く、レイにも子供はいないことになっている。ネイトの扶養控除も学校の記録も無いうえに、出生証明書もないのだ。
唯一、FBIのデータの中にネイトの指紋と一致する情報が出てきた。それは12年前、彼が3歳の時に誘拐されたままだという事実だった。レイは父親ではなく誘拐犯だったのだ。ネイトは今では外に出てスケボーをしたり、ジョジーと遊んでいたりと自由だった。レイのことを信用していると考える。逃亡者の2人はバラバラに逃げるだろうと判断し、一人ずつ捜し出すことになる。レイを見つけるが、そこにネイトの姿はなく、彼のことは知らないとシラをきるレイだった。クルーズはネイト殺害の容疑をレイにかけて、ウソのニュースを流す。それを見たネイトはレイの容疑を晴らすためクルーズに連絡するのだった。
ジョジーの遺体が見つかった場所で、ネイトはギターを弾いてクルーズたちを待っていた。誘拐のニュースも聞いたというネイトは、レイに傷つけられたことは無いし、自分の父親だと話す。警察署にきたネイトを、本当の両親が遠くから見ていた。クルーズはネイトを福祉施設へと送らなければいけなかったが、屋上へ向かいヘリの中でネイトと話しをする。「この先、楽じゃない 君は特別な経験をした」と、言葉は少ないが語りかけた。
冤罪事件の進展
エイムズ死亡の件で、まだ内務調査部の聞き取りがあるクルーズ。デイビス警部は、12年の刑務所暮らしは禅でも恨みは消えないだろうと言う。そうは思わないと言うリースに、だんだん彼に態度が似てきたとデイビスは不満そうだ。
そして彼のトラブルを止めるように、従わないとロッカーや車からコカインが出るとリースを脅す。当の本人、クルーズは内務調査にまじめに答えず調査部の人を怒らせてしまう。だが、調査部の結論は勤務続行との判断を下す。
ジャック・リースが関係があると睨んでいるクルーズは、彼にエイムズと会って口論していたときの写真を送る。その写真を見たジャックは、警察署に乗り込んでくる。自分が撮って送ったとすぐに白状するクルーズは、写真が口論してるように見えることを指摘する。ジャックはエイムズと友人で、よくフットボールのことで口論になったと話す。クルーズは、被害者の娘レイチェルがあの晩家にいて、絵があることから犯人の顔も見ていることをジャックに教える。エイムズは娘を連れ出し虚偽の報告をしたんじゃないのかと本人に言い、彼を尾けるとジャックとあっていたのだと全てを話した。その話しを聞いたジャックは、深追いは危険だ、私の娘を巻き込むなと言い去っていく。
クルーズはコンスタンスから警官との接触は控えるように忠告される。死ぬ人もでれば、中には・・・とあやふやにされてしまう。
感想
最後に屋上のヘリの中で2人で話してるのは良かった。飛ばないというかクルーズさん操縦できないオチとか彼らしいよ。誘拐犯と誘拐された子供が最終的に親子の絆を持ってしまうなんて・・・。レイとも引き離したくはないと思う一方、本当の両親のことを思うと、胸が痛い話ですね。レイ役の方のキャスティングがうまいな~と思いました。めっちゃ看守っぽいんですもんあの俳優さん。
ヤク中の話しを持ちだされ、デイビス警部から圧力をかけられ涙目なリース君でしたが、薬の話しになるといつも泣きそうになるリースの過去話やってほしいわ。。しかし部下を脅すのに、車やロッカーにコカインを仕込むという上司って、怖いわ。でもなにげに今までリース君を守ってあげてたんだというのが分かったし、別の相棒にするか聞いて、リースの機嫌を伺っちゃうとこみると、悪い人ではなさそうだと思われる。
リースの父親がどんなふうに冤罪事件に絡んでいるのだろうか謎、リースは子供のころ父のことを意地悪なのか悪人なのか悩んだと言っていたのは、ただの厳しい父親っていうことなのか?クルーズのことは悪人じゃないと話したってことは、父親は悪人なのかな?
そしてフルーツ好きなクルーズさん、果物好きだな~、美味しそうだし珍しい果物もあって食べたくなる。果物が好きな理由が、味気ない刑務所で新鮮な果物が恋しかったとは・・・切ないです。