『声の男 Sotto Voce』
帰還
サマリタンの施設から脱出したサミーンは、トラックに乗り合わせた家族を助けつつNYへ戻ろうとしていた。
そのNY、マシンはフィンチたちの番号対象者とは別に、ラジオ技師であるマシュー・ストーンの番号をルートに知らせてきた。
対象者の行動を探るとサマリタンの構成員と接触している現場を発見する。敵の暗号を拡散しているようだ。
そこに突然、何者かが彼らを狙撃。
残ったサマリタンの手下を追うとまた何者かが倒してしまう。
その人物はサミーンだった。
彼女はNYに戻り、サマリタンの構成員を個々に潰していたのだ。
ルートは再会を喜ぶが、サミーンは7000回のシミュレーションで現実との区別ができない。また仲間を殺してしまうと思い距離を置こうとする。
何度も仲間を殺したがルートだけ殺せなかったサミーン、自分を何度も殺したといい、シミュレーションのように自分の頭に銃を突きつける。
しかし、シミュレーションと違って、ルートも自分自身に銃口を向けサミーンを止めることに成功する。
番号対象者
対象者は鍵の出張サービスをするテリー・イーストン。
駐車違反が数回あるだけの模範的な市民だ。
朝6時に依頼発生かと思いきや、ドアをこじ開け目出し帽をかぶり投資会社のオフィスへと侵入していく。
中で爆弾を手にしたイーストンをリースが止め署に連行するが、誰かに指示されたようでおびえている。
フィンチが彼の携帯の自動消滅したメールを復元すると、イーストンの妻カーラが捕らえられている画像を発見。
電話で脅され、爆弾と指示書が送られてきたことを白状する。
ちょうどその時、イーストンの携帯に犯人から電話がかかる。
フィンチはこの声に聞き覚えがあった。数年前のオペーレーターを脅迫した声と一致した。
メールの送信場所から食肉加工業者の倉庫が割り出された。
警官たちが倉庫に突入するが爆発が起こる。この場所は罠、人質のカーラもいなかった。
ファスコの担当
新たな相棒が決まっていないファスコは、テンプル騎士団を連行してきた同僚のチェンを手伝う。
そのお礼に未登録銃の所持で捕まったタクシー運転手のアミール・セディックの担当になる。
この未登録銃は2年前の殺しに使われていたが、アミールは強盗対策に買ったと無実を訴える。
殺人は彼が銃を買ってから、弾道検査の結果も指紋の一部も一致。タクシーで逃げた証言も似顔絵も似ている。
逃げきれないとわかったアミールは悪党の素顔をみせた。
その後、留置場へと連れていかれた。
”声の主”の協力者
”声の主”を探すため、フィンチはイライアスの元へ。犯罪者のことは犯罪者に聞くのが一番だ。
イライアスは”声の主”とモメたことがあるが正体は不明、しかし契約している人物がいるらしい。
2人は爆弾を提供しているラウールのいる廃校に侵入する。
イライアスより”声の主”のほうが怖いから話せないという彼を脅し、提供した爆弾の数と設置場所を聞き出す。
爆弾が管轄内に分散していることから、警察をおびき出そうとしていることがうかがえる。狙いは署内のようだ。
”声の主”の標的
署に戻ったリースはイーストンがまた脅されたことに気づく。イーストンがいる取調室のドアの隙間から携帯入りの封筒が差し込まれ、留置場の扉を開けるように指示があった。
先程連行されたテンプル騎士団の解放かと思ったが、彼等は留置場の扉を封鎖し電源も落とす。
テンプル騎士団を解放したのは警察の中の誰かのようだ。
イーストンを守りつつ敵の狙いを探るリースは、一人で留置場内を調査していたファスコと合流、テンプル騎士団の一人を取り押さえる。
彼等は何者かわからない依頼者からアミールを抹殺するよう依頼されたという。
イーストンには保管庫で隠れてもらい、2人はアミールを助けに行く。
同僚のチェンも応援に駆け付けテンプル騎士団を倒すと、アミールを救出する。狙われている理由を尋ねると、彼の殺人が元依頼主である”声の主”の依頼だったという。
”声の主”は雇った相手を口止めで殺す。自分も殺されると気付き正体を突き止めたという。アミールは司法取引するなら奴の正体を話すという。
彼を取調室に座らせファスコが目を離している隙に、チェンがアミールを狙う。イーストンを迎えに行ったリースがそれを阻止。
テンプル騎士団を解放したのはチェン。そして、彼も家族を狙われ指示されたことが判明する。
”声の主”の基地
爆弾の起爆信号の発信元を探るフィンチ。イライアスと共に発信元のアパートへ向かう。
そのアパートの部屋の入り口には爆弾のトラップがしかけられていた。イライアスが未然に防ぐ。
”声の主”の基地のようだが起爆信号の中継地点、発信源は別にある。
パソコンにはある女優の口座に送金した形跡がある。女優はイーストンの妻カーラに似ている。妻の拉致はねつ造、イーストンは加害者だと判明する。
”声の主”の正体
署内はテンプル騎士団との銃撃戦が始まる。
フィンチからの連絡でイーストンが黒幕とわかるが、アミールは既に殺され、リースを助けるためファスコが腕を撃たれる。
その間にイーストンは逃げてしまう。
建物の外に出たイーストンにフィンチから電話がある。署内での自作自演の電話に感心し目の前にあらわれると彼に自首を促す。
イーストンは銃を取りだすが、後ろからイライアスがあらわれ彼に銃を向ける。
彼は停戦を申し出て車で走り去るが、イライアスが車に取り付けた爆弾の起爆装置を作動、爆破する。
チーム集合
銃撃の後片付けに追われる署内、リースはファスコを屋上に呼び出すと今まで彼に隠していた真実を話す。
その後、橋の下で待つフィンチの元へ2人で向かうと、ルート、そしてショウも合流するのだった。
感想
「完」。
本当に「完」が似合うラストシーン。
いろんな所で最終話と言われるラストシーン!!
(次のエピソードがアレなもんなんで、)脳内ではこのエピが「最終話」ということで。
さて、ショウも戻ってきたし、ファスコはやっと。この方、真相知るまで何年かかってるんだよ!シーズン1の1話からいるのに!!!そして、1話目の”防弾ベスト”の件をここでもってくるなんてずるい。
驚いたのは”声の主”がひょっこりあらわれたこと。
制作陣は忘れてなかったか。いや、忘れてて慌ててギリギリで入れたのか。
そして、意外とあっけなく消えたけど、シーズン5が短くなければこの敵でシーズンの半分ぐらいまかなえたのかな?
ショウさんのNY帰還ストーリーも1~2エピほどあってもよさそうだし。
ルーショウ好きなんで、ルートがショウを最初に発見してくれたのはうれしい。ってゆうか、マシンちゃん、ショウがいること知っててルートに対象者の情報渡したんだね。
サマリタンのシミュレーションではすぐに自分を撃ったショウだけど、シミュレーションのルートより現実のルートのほうが未知数の動きをするな。そういえば、あのシミュレーションはショウの記憶半分、サマリタンの予測半分ってとこかな?誰にも予測不能なイカれ具合のルートさんすごい。
あと、「ルートだけ殺せなかった」って言われて、この危機的状況で嬉しそうな顔を覗かせるルートさんはやっぱりルートさんだわ。POI出演者の方は、こういった表情だけで演じるのが最高だなあといつも思います。
そうそう、善人から悪人に顔が変わるシーンも多いですよね、POI。今回のイーストンもアミールもそうだし、まあ、全シーズンだとベストオブはコントロールおばさんだと思ってる。
このエピソードの好きな場面など
・個々でサマリタン潰してると話すショウに噴き出すルートさん
・ルートに腕引っ張られて声漏らすショウさん(字幕推奨)
・ファスコの「プロポーズか」発言
・見せ場の銃撃戦スローシーンで人間味の装いファスコさん
・携帯を華麗なフォームで投げ捨てるリース君
・フィンチさん安定の「oh,no」
・イーストンの「イライアス」の発音が嬉しそうだし響きがnice。
この感想書くのどのくらいの期間かかっただろうか。たしか、最終話視聴したの一昨年の11月だったかと思うんだが、次のエピソードからを思うと…感想が進まないんだよね~。
もう何周もPOI観ているんだけど、あと残り4話…いつになったらラストまでの感想が書けるんだろうか。(最終話だけ当時、勢いで書いたからUPしてるけど、もう一度ちゃんと書きたいと思ってる)