『ラスト・ショット Parting Shot』
暗殺計画
ヒドラの首領であるマリックは、インヒューマンズの軍隊を作ることを目的にあらゆる国の経済界に食い込んでいる。そんな彼と手を組もうとしているのは、ロシアのペトロフ。
インヒューマンズの保護区を作る計画を推奨する彼は、国内の障害をマリックの影響力で解決しようと考えている。
そんな2人の乗るマリックの飛行機には、ハンターとボビーが潜り込んでいた。
シベリアに到着するとハンターとボビーは、マリックが乗った車を尾行し本部に連絡をする。
行き先は発電所跡地。マリックの車以外にも軍用車が数台確認できる。本部のフィッツが施設を調べるが熱センサーを遮断されている。何かを隠しているようだ。入り口ではインヒューマンズを拘束し運んでいる様子も確認された。2人は兵士に見つかるが軽く撃退、兵士の無線から「官僚が到着する」と聞えた。シールドの本部が到着し合流すると、マリックたちのいる施設へと潜入を開始する。
建物の外にはロシア首相の側近であるユーリ・クルピンが殺害されているのが発見される。絞殺だが痕が無いことからインヒューマンズの仕業のようだ。
保護区を作ることに反対派である首相が、計画を阻止するため側近のクルピンをここに派遣したが、国防相で元KGBのアンドロヴィッチ将軍に暗殺されたのだ。将軍自身がインヒューマンズ、先程拘束され運ばれていたのが彼だったのだ。
その話をペトロフから聞いたマリックは、彼を自由にしインヒューマンズたちのリーダーにするように提案する。通信で聞いていたコールソンは、マリックの目的がクーデターであると気づく。
ちょうど首相の乗ったヘリもこの施設に到着する。マリックは車で去っていくが、その頃には兵士たちが将軍の拘束を解いていた。彼の背後には得体のしれない影が動いていた。
コールソンは首相が危険だと判断し、インヒューマンズを止めるように指示を出す。
首相とペトロフ、将軍が話し合う中、メイたちが煙幕を使い兵士たちを倒しボビーが将軍を、ハンターが首相を連れ出し将軍から引き離すことに成功する。その間にペトロフが首相を殺そうと銃を向けてきたがハンターが銃殺する。
しかし、将軍は力を使い影(ダークフォース)を出すと、マックを一撃で気絶させる。ボビーとデイジーで止めようとするが、デイジーの力も敵わない状態である。影は自在に密度を変え離れた場所で独自に動けるため、ハンターが連れ出した首相の前にもあらわれる。
本部から将軍を倒せば影も消えるという知らせを受け、ボビーは将軍を探し出し射殺、その場にいる兵士に降参し取り押さえられる。首相を守っていたハンターの所にも銃殺隊が押し寄せ捕らえられてしまう。
スパイ流の別れ
モスクワ
インターポール秘密施設に捕らえられた2人は、別々に尋問される。
ロシア政府の要人3人が殺された件、そして元シールドのエージェントだった経歴から今もシールドが活動しているのではと疑われることになる。
何時間も尋問されるが、2人はただの旅行者でキノコ狩りをしていたとシラを切りとおす。
は、暗殺未遂を阻止してくれた者に感謝してはどうかと話す。
首相は体面を気にしていた。世間にバレたら政府の者が3人も殺されたこの大惨事をどう釈明するのかと。
「そのうち2名はあなたを殺そうとした」とコールソンがあらわれる。彼はATCUの顧問として紹介される。
コールソンは2人のいる取調室に入ると、腕に仕組んだ装置を作動させる。モニターの信号が遮断され、取調室の音が外に漏れなくなると、「フィッツが電磁波を出したら逃げろ」という。だが、2人はチームに危険が及ぶとして首を縦に振らない。2人は「シールドに入るときに危機から皆を守ると誓った」と話し「今はチームが危機にある。だから私たちが矢面に立ちます」と犠牲になることを選ぶ。
コールソンは首相に、2人は米国政府の組織の一員ではないただの旅行者だと最後まで話を合わせる。だが最後に、首相を救ったことをねぎらい、「私なら彼らを釈放する」と首相に言葉を投げた。
本部に戻ったコールソンは2人を解雇したことを皆に伝える。
幸いエリス大統領がインターポールを動かして彼らを解放してくれたが、切り捨てなければ処刑されていただろう。大統領と首相は異星人問題で緊張状態にあり、シールドがインヒューマンズを採用したと知れたら再び冷戦になるのだ。
2人はシールドと我々を守るため犠牲を払ったんだと話すコールソンに、マックは「彼らだけが責任を背負うなんて」と憤る。コールソンは「2人の意見を尊重してやれ」という。
バーで旅行の計画を立てるハンターとボビー、2人のスパイ容疑は晴れていないためどこにいても監視の目が尾行している。一生ついて回りそうだと話していると頼んでいない酒が置かれる。後ろを振り返るとシモンズがいた。だが尾行されてるため近寄れない。どんどん酒が置かれていく。周囲には別々にいるフィッツ、メイ、デイジー、マックにコールソン。スパイ流のお別れだ。グラスを傾けるとメンバーたちは去っていった。
一方、ロシアから戻ったマリックは、娘のステファニーと狩りを楽しんでいた。
彼にはいつ会えるのか尋ねる娘に、まだ体調が完全じゃないし彼の狙いもまだ不明だという。
ステファニーは「決まってる。世界を変えるのよ」と返答する。
感想
スパイ流のお別れの仕方にうるうるきちゃいました。本当にボビーとハンターはこれで最後なの~?前半に旅行の話ししてたのも全部こういうことだったんですね。処刑されなかったのは良かったし、2人とも生きてるわけだがこんなに唐突に”近寄れない”お別れになるとは。
いやいや、死別の多い海外ドラマで生きてるだけいいよね、ね。今後2人はどこを旅行するんでしょね。尾行は一生ついてまわりそうって言ってたことからもうシールドに戻ることはないのかなあ。最後までグラスを傾けない、傾けたくないマックの男泣きが!それと、首相の前でバレない程度に2人を称えるコールソンとそれを聞く2人に涙でした。
とにかくボビーさんがカッコ良かったです。特に将軍倒しにあらわれるところ。そして、デイジーとのロシア語での戦闘開始!シストラ~!!
そうそう、ハンターの話した通り、キノコスープを作るなら乾燥ポルチーニが一番良いです。美味いですよ!