『ブラザーフッド Brotherhood』
番号対象者
今回の対象者はハイスクールに通うマルコム・ブッカーと、ジュニアハイスクールに通うトレイシー・ブッカーの兄妹だ。2人の父親は死亡していて、母親は武器の不法所持で収監されている。今は別々の里親の家に住んでいる。それぞれの学校に2人を捜しに行くリースとショウだが、今日はどちらも登校していないようだ。
彼らの学校までの経路を歩くリースは、ギャングの抗争で死傷者が出た場所に遭遇する。DEA(麻薬取締局)のレノックスから話を聞くと、ブラザーフッドがアルメリア人と麻薬取引をし、ボスのドミニクが値切りすぎて銃撃戦になったのだろうという。だが、4人乗りの車が2台と8人のギャング、大量のヘロインはあるのに取引のカネだけどこにもないという謎が残る。生存者の一人に、ドミニクの手下の男がいるが、負傷し黙秘したままなのだという。
フィンチがブッカー兄妹のメトロカードを調べると、5番街にいることが判明。尾行すると、高価な服を買い、カバンの中から大金を出していた。2人は麻薬取引のカネを盗んだようだ。ギャングたちから守るため、2人をフィンチが保護しようと近づこうとすると、それに気づいた兄のマルコムが、人混みの中で札束をばら撒き攪乱させ逃走してしまう。リースはブッカー兄妹のことをレノックスに話し、DEAに協力を仰ぐ。
フィンチは走ってる地下鉄に乗り、旧友イライアスに会う。彼は兄妹がカネを盗んだ情報をすでに得ていた。保護するまで時間が必要だというフィンチの頼みに、アルメリア人は協力するが、ブラザーフッドは無理だという。イライアスはドミニクと面識がない、彼はフィンチよりも身を隠すのがうまいらしい。イライアスは刑事に教授というフィンチたちの職業に疑問を抱く。「時代は変わった、我々は闇の中にいる」と言いフィンチは電車を降りて行った。
署に戻ったリースは、以前逮捕したリンクが10分前に釈放されたとファスコからを聞く。別の不良少年が自白し、身代わりになったようだ。レノックスからはDEAの中にも、ブラザーフッドのスパイが潜んでいることを聞かされる。ブッカー兄妹たちの監視カメラの映像を見ると、携帯電話も購入したことが分かるが、警察では製造番号を調べるのに2時間かかるらしい。フィンチならすぐに追跡できるかと思ったが、図書館にいたときは、電話会社へのアクセスも簡単だったが今は難しいらしい。頼みの綱として、医療経験のあるショウが、負傷したブラザーフッドの手下が乗った救急車を乗っ取る。ミニという手下にリンクに電話させて居場所を聞き出し、おとなしく従えば助かると言い連れ出す。
ブッカー兄妹は大手の法律事務所に向かっていた。大金を持っているため警備員のいる入り口からは入らず、裏口のある駐車場を歩いていると、ブラザーフッドたちの車が銃を乱射しながら入ってくる。そこにミニを乗せたショウの運転する車が突進し、妨害。その隙に兄マルコムは「ずっと一緒だ」と言い、妹を連れて逃げだす。リースとレノックスはなんとか兄妹を確保し、先日殺人事件があった部屋に身を隠すことにした。麻薬取引のことと盗んだお金のことを聞くと、服役中の母を釈放させるために必要なのだという。一流の弁護士に頼むための前金、そして高価な服を買ったのもそのためだったのだ。「でもお金を盗んではダメだ」と説得すると、マルコムがカバンを渡してくる。その中に入ってたのは大量の新聞紙だった。マルコムは「男は簡単にあきらめない、カネは渡さない」と言う。
その頃、ショウはドミニクの居場所を話すよう、ミニを尋問していた。ミニは口を割らず、ドミニクも俺と同じ普通のおとこだと言い、トップにたってもいずれ燃え尽きると、「ルールは一つ”結局人は死ぬ”」。なかなか口を割らないため、ショウはミニに発信機を仕込み、彼を繋いでいたパイプをわざと緩め逃した。
ミニを泳がせていると、誰もいないランドリーへ入っていく。引き出しから銃を取り出そうとしたところで、再度ショウに捕まるミニ。ショウはカゴの中にあるヤクを発見する。
リースは今なら間に合うと、マルコムを説得する。ギャングを一人逮捕したよね?と聞くマルコムに、君ぐらいの少年が身代わりにされ出所したことを話す。「今の君はただのコソ泥、男なら家族のことももっと考えろ」と言う。万一の時は、妹の面倒を見てとマルコムは言い、カネの場所を紙に書き出した。カネの場所はDEAの同僚にまかせることになり、まずはここから出ることになる。レノックスが先に外の様子を見に行くことになる。兄妹と部屋に残っているリースにファスコから連絡が入る。死んだギャングの携帯を調べると、ある番号に現場から連絡があったようなのだ。ドミニクの電話番号かもしれないと、その番号にかけると、レノックスがゲームをさせるため妹に持たせた携帯電話が鳴った。スパイはレノックスだった。彼女はブラザーフッドも欺き大金を奪ったようだ。彼らからの追跡を恐れ、携帯を置いていったのだろう。ブラザーフッドもリースたちのいる建物まできている。リースは妹が持っていた催涙スプレーを、エレベーターの監視カメラに取り付け爆発させる。乗っていたブラザーフッドたちを撹乱し、その間に3人は非常階段を降りていく。追っ手が多く、追い込まれていく3人。妹は泣き出し、マルコムは「悪いのは自分だ」と、銃はマルコムが護身用で所持していて、それを母親がかばったのだと話す。リースはまだやり直せるとマルコムに言うのだった。
駐車場までおりるとファスコが応援に駆けつけていた。だがまだブラザーフッドはくる。迎え撃とうとするとマルコムがいないことに気づく。マルコムはリンクの乗った車まで行き、取引を持ちかける。カネはもう無いが、あんたがやばい時身代わりになると言い出し、車に乗せられる。だが、そこにリースが現れ、カバンの中の札束を見せ「カネが欲しいなら俺と取引しろ」と提案し、「君が妹を守るんだ」と、マルコムと代わる。カネと刑事を捕まえることができ、今日はラッキーだと話すリンクだったが、リースが持っていたカバンにはカネは一束だけであとは新聞紙だけだった。リースはカネはレノックスにきけという。そこにショウから電話が入り、刑事と兄妹から手を引く代わりに、ミニとヤクは見過ごしてあげると提案が・・・。
次の日、学校へと登校するブッカー兄妹。また明日と言い妹を送り出すマルコムの元に、「今日中にまた会えるぞ」とリースがあらわれる。ソーシャルワーカーに連絡し、弁護士も用意していた。マルコムは、極力人を撃たない刑事なると話し、リースと肩を組んで歩く。
フィンチは地下鉄の電車の中で、イライアスに”透明人間”の本を渡す。困難な時代を生き抜くための助言と、少しばかりのお礼として、5時間前までブラザーフッドが使ってた場所を教えた。
リンクの車に拾われたミニは、ショウが腕時計に仕込んだ発信器を外す。後部座席にはリンクに捕まったレノックスがいた。「ボスに説明させて」という彼女をミニは銃で撃ち「ボスはここだ」と言う。ドミニク(ミニ)は頭の切れるマルコムをいずれ引き入れるようだ。彼の母親をムショから出すようにリンクに指示をだす。リースたちのことは様子見する。”結局人は死ぬ”と言い、レノックスの死体を車から転がしていった。
感想
今回はサマリタン関係とルートは全くでてこないままで、ブラザーフッド、ギャングがらみのみ。シーズン4はサマリタンとブラザーフッドでエピソードを交代していってる感じで進んでいってるようです。
事件を解決した後の、ブッカー兄妹が微笑ましかった。妹を心配するマルコムに、「お兄ちゃんが大丈夫なら私も大丈夫、ずっと一緒なんだからね」と笑顔な妹ちゃん。その妹は、冒頭で「情報はカネで買いな」と
リース君を親父狩りした同級生と抱きしめあうという、同級生の彼女いい奴な感じで終わったな。兄マルコムと肩を組んで歩く姿は、でっかい兄ちゃんの貫禄をみせるリース君でしたね。
なにげにショウがマシンチーム(リース・フィンチ・ファスコ)に発信機つけているのが分かったんだが、ルートには無理だったみたいですね。で、ファスコの周辺には誰が仕込んだか分からないぐらい、いくつも盗聴器やらなんやら見つかりそうと思った。あとショウさん痛めつけるのが好きかと思ってたら、痛いの好きだったのか。自分で撃たれた傷とか治療するぐらいだから好きそうだ。
ミニがドミニクって・・・この人ボスって感じじゃないよね~。ミニを演じなきゃいけないからキャスティングされたんだろうか・・・。そして気づかないショウっていうのもなんだか、ドミニクが頭の切れる人間というもっと表現して欲しかったかも。そしてレノックスさん、かなり良い経歴の持ち主(海軍兵学校トップで卒業・外地で活躍後DEAへ)なのにDEAもギャングも裏切って殺されるとは。あの経歴は詐称してた?それとも本当に優等生なのに魔が差しちゃったかな。
私的には、ベアに破かれてしまった生徒の課題用紙をどうするのか気になります、ウィスラー教授。それとファスコのお礼にステーキとベイクドポテトおごったのかリース君。あとショウさん、男子校に行くなら美容部員のままの格好だとナンパもされますよ。なんか羽織って。
フィンチさんはイライアスと地下鉄に乗っていたけど、あんな他の人も座ってるのに話し筒抜けになりそうで怖いよ。電車の中で向かい合ってしゃべってたら私ならメッチャ見ちゃうと思う@@向こうでは誰も気に留めないのが普通なのかな。