『濃霧の夜 Fog of War』
水にのまれた兄妹
ダートバイクに乗り鉄砲水に巻き込まれた少女アビーと、妹を助けようと水に飛び込んだ兄のブレイクが運びこまれる。
兄の体温が落ち着いてくるが、様子をみにきたトファーは彼が乾性溺水していると見抜く。
そして、担当だったドリューに二度と兆候を見逃すなと何度も強く当たってしまう。
トファーは戦場で乾性溺水した兵士を思い出していた。水攻めの拷問を手伝わされていたのだ。
だが、その兵士はタリバンだったのかは分からず拷問で死んでいった。
ドリューにイヤな態度をとったことを謝り、戦場で誇りに思えないことをした経験があるか尋ねると、「命令には逆らえない 戦場ではそれがルールだ」と返ってきた。
トファーはネットであの兵士の息子に支援金を送金する。
チャベスの生き方
妹のアビーは骨盤骨折し膀胱が破裂していたため開腹手術をする。チャベスはクリスタに手術をさせるが、大量出血してしまう。15%の患者にしかない”死冠”と呼ばれる異常血管が骨盤の骨折で切断されたのだ。冷静なチャベスが処置を手助けし、妹も無事助かる。
チャベスは昔はもっとピリピリしていたとクリスタにいう。
彼はイラクに行く前、9歳の息子をガンで亡くしていた。あらゆる手を尽くし西洋医学の限界を知り、新しい考え方や生き方を模索し始め今のチャベスがあるのだ。
人身売買
ジョーダンとTCはポールと一緒に捜索救助の講習に行っていたが、道の真ん中にあった岩に当たり車が故障してしまう。
近くの崖下にはトラックが横転。運転手は死亡していたが、コンテナの中には十数人の若者がいた。
ほとんどの人間は一斉に外へ逃げ出し、負傷者が4人が取り残される。
この霧では救急車もヘリもすぐにはこない。寒さをしのぐためTCたちは負傷者を連れて500メートルほど手前にあった店へ。
呼吸困難を起こしているカルラの舌と唇を針で止め気道を確保。途中、緊張性気胸になり、釣竿を折り肺に突き刺すことに。
軽症のアナは出血し意識のないエクトルが”コヨーテ”だとジョーダンに訴える。自分たちは彼にさらわれ、彼が助かると皆が殺されると怯えていた。
頭部を負傷したオスカルを診るポールは、彼が何かを訴えようとするが言葉が通じず横にいたアナは彼は怯えているだけだという。
エクトルは輸血しないと30分で死ぬ状態。輸血する自己血もない。コンタクトの洗浄液を生食代わりにして血液量を補う。
先ほどまで元気だったオスカルが息をしなくなったとアナが気づく。そのまま死亡。
ポールは自分の診断にミスがあったのではないかと責任を感じる。
救命士たちと連絡がとれたが、ヘリがくるまで20分はかかる。エクトルに自分たちの血液を輸血するしかない。TCは戦場で使われる手法”ホワイトタイル検査”をする。エクトルの血の上に自分たちの血を垂らし適合性を調べるのだ。アナにもしてもらおうとするが、「この男は悪魔 絶対イヤ」と断られる。3人で検査をすると、TCの血だけ固まらず適合だと判明。
霧が濃いためヘリは1時間後と連絡が入る。
血液を2ℓ失えば死んでしまう。1時間ももたないとジョーダンもポールも止めるが、頑固なTCは輸血を決行。
昔、火事の現場で窓を割って救助にいった話をする。目が覚めたらテントの中にいて、生き返らせてくれたのはジョーダンだったという。寒がるTCにピンクのセーターをかけてくれたと話す。
TCの意識がなくなり、エクトルも心停止する。ポールは店にあった咳止めがアドレナリン作用があるとして使用し、エクトルの脈が戻す。
ドウェインたち救命士も到着し、カルラの意識も戻るが、話せるようになった彼女はアナが”コヨーテ”でエクトルは何も悪くないという。アナはいつの間にか逃走していた。
FBIによるとアナは人身売買業者で、オスカルには注射痕があり体内にはヘロインが検出された。アナが誰もみてないときに口封じに注射したのだ。ポールの診断は間違いではなかったのだ。
感想
クリスタさんの勝負顔は違う意味の”勝負”ですね(笑)
西洋医学は病気になった時にどうするかですもんね。病気になる前にできることも必要ですね。
チャベスの寛容でマイペースなとこ好感持てます。
好感度だだ下がりなのはドリューなんですよねぇ…。今回で急降下ですよ。
トファーのイライラに「自分も同じ失敗したんだろ」って何か態度でかすぎ。
私がトファー贔屓だからか。 いつもは同性愛キャラ贔屓な私ですが、このドリューさんはちょっと無理。