『交信 QSO』
負傷したファスコ
トンネルの爆破で負傷したファスコは入院することになり、リースとフィンチは彼を守るため病室の外で何時間も見張り続けていた。
仮の身分である交通整理の格好をしたルートがファスコの様子を伺うが、未だ真相を隠されたままのファスコはご機嫌ななめだ。ルートも真実を言わず、万一の時は親子で姿を消すよう彼と息子の偽IDを渡すだけだった。
バレリーナ
マシンの任務をこなすルートはバレリーナの身分になりながらショウの居場所をマシンに尋ねていた。しかし、マシンからの返答はラジオの周波数だけ・・・。
この任務では文化省顧問のヴァシリー・ミカエフの暗殺を食い止めること。さくっと暗殺を食い止め、ファンになってくれたヴァシリーの電話番号をゲットし次の任務へと向かう。
博物館スタッフ
次は博物館のスタッフになり、撮影にきたゴーストハンターの持つ電磁波メーター入りバックパックを奪う任務。遠回しな指示を出すマシンはまたもラジオの周波数を伝え、痺れを切らしたルートは監視カメラにドアップで映りサマリタンに見つかってしまう。
マシンは撮影クルーのメールに”UFOの彼女を探せ 走れ”と指示を出し、それを聞いたルートは戦闘員を片付けると外にいた”彼らは いる”のTシャツを着た女性からシャツを買い取った。
秘密の暗号
”彼らは いる”のTシャツを身に着けラジオ局の受付へ向かうと、Tシャツのおかげでラジオ番組”ミステリアス・メッセージ”の新しいプロデューサーとして案内される。ホストのマックス・グリーンが運営するのは奇妙な現象を話題にする番組で、常連でもある変人リスナーのウォーレン・フランコとの会話が気になったルートは、リースに彼のことを調査してもらう。
マックスとウォーレンは電波上の秘密の暗号を見つけ何かの陰謀ではないかと調査をしていたのだ。彼らはこのことを放送で公表しリスナーの協力の元、内容と発信源を調べたいという。
サマリタンの信号だと気づいたルートは、それとなく公表するのは控えたほうが良いと提案するが、彼は聞く耳をもたない。その後、ウォーレンから電話が入るが「操られ洗脳されてる」「自殺させられそうだ」と様子が変になっていた。
その頃、ウォーレンの部屋に着いたリースは既に死んでいる彼を発見する。遺書もあり数時間前に自殺したようだが、ラジオでは自称ウォーレンがまだ話し続け「次はあんただ」と、マックスに警告するのだった。ウォーレンの自殺を止めようと話しかけるマックスだったが、彼の声もまた偽物に乗っ取られてしまう。しかも、ドアもロックされルートとマックスはラジオブースに閉じ込められてしまう。
ラジオ局の受付にはサマリタンの手下がウォーレンとマックスの合成音声を使いラジオを操っていたのだ。
ルートはハードドライブからレアアースを取りだし磁石の役割をさせ電気錠のロックを解除、マックスと共に部屋から脱出する。
第二目標 達成
サマリタンに監禁されているショウは暴れまくっては鎮静剤を打たれ大人しくさせられていた。未だ屈していなかったがサマリタンの手下を殺すほど暴れることが少なくなったことをランバードに指摘され、シミュレーションに飽きたと愚痴っていた。
ランバードはそんなショウを遠足に連れ出すと、絶滅したフクロオオカミを復活させようと研究している女性の元へといき、彼女の研究で”バタフライ効果”が起こり、大勢の人たちが死ぬとショウに説明する。妨害を何度も試みるも失敗、残る方法としてランバードが銃を取り出すと、これもシミュレーションだと思っているショウはためらいもなく博士を撃ち殺してしまう。
監禁部屋に戻ったショウは、朦朧とする意識の中シミュレーションと現実の区別がつかないでいた。医師が「今日は本当に外出した」と言うとラジオを付ける。ニュースでは遺伝子研究社のアユミ・カガワ博士が無差別殺人で死亡したと流れ、それを聞いたショウは現実が分からなくなり愕然とする。サマリタンの第二目標が達成した。
暗号の送受信
廃地下鉄ではフィンチがミニマシンとミニサマリタンの戦いを見守っていた。
未だにマシンは0勝。だが、フィンチはミニサマリタンのパソコンが電磁パルスを発していることに気づく。
サマリタンは”ファンテナ”を応用しラジオ信号にノイズを生じさせていた。戦闘員たちはラジオを介し暗号を送受信している。マックスはその音に気づいたのだ。
それを聞いたルートはマシンの狙いを理解し、マックスには用具室に隠れてもらい自身はラジオブースへと戻っていく。前回の任務で手に入れていた電磁波メーターを使い、どの機器が電磁波を発しているか捜し、サマリタンに感染しているプリンターを発見するとショウにメッセージを送信する。
その頃、現実とシミュレーションの区別がつかなくなり希望を失っていたショウは、医師からIDと注射器を奪い部屋に籠ると自ら命を絶とうと注射器を目に突き刺そうとしていたが、ラジオのノイズからルートの送信した暗号”4AF”を受け取り希望を見出すと、脱出への計画を始めるのだった。
交渉
送信を終えたルートに戦闘員が近づくが、彼女はサマリタンに投降するからショウの居場所に連れて行くように交渉する。スピーカーからサマリタンが応答するが、マックスを救出し助けに来たリースが停電をさせたことで交渉が途切れルートは激怒する。
その後3人はラジオ局を後にしようとするが、マックスは潜伏を拒み、世界がおかしいことを公表すると言い出す。
暗号と今夜のことを黙っていればマックスが狙われることがないことから、番組を続けてもいいが今夜のことを秘密にするように約束させマックスを自由にさせることにした。
退院
退院するファスコを迎えに来たフィンチは、すべての情報を明かさないことを謝る。守るためだというが守れてないから病院にいるんだろと返されてしまう。まだ真実を話そうとしないフィンチにファスコは携帯を返し「俺は抜ける」と去っていった。
マックスのその後
ラジオ番組を再開したマックスは約束を破り全てを話し始めた。
受付の女性は暗号を受信し彼にコーヒーを持っていくと、それを飲んだマックスは番組の途中で息絶えてしまう。彼女もまた戦闘員だったのだ。
廃地下鉄に戻っていたルートとリースはその一部始終を聴いていた。
帰ってきたフィンチがそのことを知るとマシンを咎め始めた。マシンは”彼には意思がある””主要任務は成功”だと返す。
修復以来様子が変だというリースにルートは「プログラム通り」だとマシンを擁護する。「人には意思がある。自ら危険を冒す人は止められない」人助けは失敗したがショウに希望を与えることができ意義があったと話す。
だがフィンチは「傍観者は加害者と同じ」人の意思を尊重したと言い訳し見捨てたことを不安視するのだった。
次の任務
ショウと通信させてくれたお礼をいうルートは「あなたが正しいのは分かってる」とマシンに伝えると、バレリーナの任務時に知り合ったヴァシリに電話し、次の任務へと動き出す。
彼の故郷であるリトアニア旅行にお誘いするのだが、目的は彼の父が管理しているジェマイティヤ国立公園にあるドヴィナ・ミサイル格納庫であった……。
感想
ルートのコスプレ回でしたね。今回は番号が出なかったけどルートはいつもこんな風にマシンから任務を受け取ってるんでしょうか。ちょっと回りくどいけどなんだがゲームのクエストのようで楽しそうですよね。もしかしてサミーン関連だったからかな、主要任務っていうのもマックスのことなんだろうけど、彼の意思が変えられないとわかっていたマシンは最初からルートにメッセージ送らせてあげるのが主要任務と考えていたのかもしれない。
そのサミーンにメッセージが届くタイミングもバッチリなんですが、これもマシンが何度もシミュレーションし直してショウが助かるようにしたのかなぁ~と考えたり。
ところで、サミーンのメイクがですね痛々しくて見てられないです。
シミュレーションでもリアルでもランバードを殺す方が楽しみなサミーンだけど、一般人を射殺した事実と現実とシミュの区別ができずに自ら命を絶とうなんて……。
ていうか、サマリタンの第二目標ってリアルとシミュの区別ができないようにさせることだったのか。でもその結果どうしたかったんだ?従順な手下にしてマシンの居所に案内させるつもりだったのか?結果、サミーンは自殺選びそうだったんだが……失敗だろ。グリアじいさんもすんごい回りくどいことばっかりするよね(笑)
そして、今回もチビらないように忠告されてたけど、やっぱりサミーンは何回かチビってるようです。
さて、ファスコさん無事だったけどまだまだ彼には内緒なのか。サマリタンもバレそうな相手を殺しまくってトンネル爆破で死体も抹消するとは、負の部分が露呈しましたね。
そうだ、前回、ルートは本当にただ寂しくて結婚式参加したくてファスコに任務を押し付けたんですね!! ひどいな(笑)
ちなみに、ファスコの病室の番号は314だそうです。ここでも円周率ですね。
そんなファスコさんにフラれちゃったせいなのか、フィンチさんはマシンに八つ当たりです。あんなに怒らなくてもいいのでは。そんなフィンチさんだって、4×2のクレアの時に人の意思は変えられないって経験したのでは?と思っちゃいました。
そして、意見対立の時に黙ってス~っといなくなっちゃうリース君!! ホント、しら~っといなくなるよね(笑) まあ、マシン関連ではこの2人に口挟めないから仕方ないよね。が、がんばって、お兄ちゃん。