『感染 Reassortment』
脱走
サミーンは洗面台の壁に穴を掘り、斧を持って脱走。
辿り着いた先は南アフリカ、ヨハネスブルクの刑務所内だった。
同じ受刑者から暴行を受けてた男性(サミュエル)を助け、脱出を手助けしてもらう。
待ち伏せしていたランバードに「これもシミュレーションだ」といわれ、反論するサミーンだったが、「7000回のシミュで体験したことが過去の記憶とごちゃ混ぜになっている 否定した現実が追いかけてくる もう区別できない」と、たたみかけられ困惑する。
しかし、「シミュレーションなら好きにさせて」と、看守から奪っていた銃でランバードに発砲。
彼からキーを奪うと車で逃走し、彼女は完全に自由になる。
番号対象者
対象者は、中国と米英を飛び回っている国際ビジネスマンのジェームズ・コー。くしゃみを連発する彼は近くの病院でインフルエンザと診断され、抗ウイルス薬を投与。しかし数分後、彼は死亡してしまう。
病院封鎖
メイソン医師と看護師はコンピューターの不調で薬を間違えたのではないかと疑うが、管理者のガルシアはデータベースは正しいと自信を持っている。
通常のインフルエンザの症状ではない。彼の血を検査に回し、どんな病気か判明するまで病院を封鎖することになった。
コーを見張っていたリースは刑事として封鎖を手伝い、病院内に残された患者らの混乱を警備員のポーリーと共に防ぐ。
フィンチもベアーを連れて病院内に入ると、不安がる患者をベアーで癒し、コーに打たれた薬の番号をルートに送り出所を調べてもらう。
ルートは加害者を発見するため、廃地下鉄内で病院職員の身元も確認する。
狂暴化したウイルス
血液の検査結果はH5N1。
コーは以前から鳥インフルエンザに感染していたが、人のインフルエンザウイルスをさらに投与され、2つのウイルスが混ざり感染力の強いウイルスに変化。コーは大量破壊兵器にされたのだ。
感染力は1人の患者から10人、72時間以内に6割が死ぬ。待合室では感染し症状の出始めた患者もいる。
CDC(疾病対策予防センター)で分析が終わるまでの対処法として、備蓄されている抗ウイルス薬で免疫力を高める案がでる。ガルシアに護衛としてポーリーとフィンチとベアがついていくになる。
医療システムへの介入
備蓄庫の前で見張りをするフィンチに、薬の入手経路を辿っていたルートから連絡が入る。抗ウイルス薬と人のインフルエンザウイルス両方ともオールバニーのラボからだと判明。そこですり替えられたようだ。
マシンがコーの血液を分析し、人と鳥のウイルスを5兆通り組み合わせると1通りだけ遺伝子再集合に成功、殺人ウイルスを作れたという。
マシン以外でそんな計算ができる存在はサマリタンだけだ。メイソン医師と看護師はデータベースの不具合を訴えていた。病院のサーバーにもハッキングした形跡がある。サマリタンによる医療システムの操作が行われたのだ。データベースを管理していたガルシアがサマリタンの手下であった。彼は備蓄庫でポーリーを気絶させ、抗ウイルス薬を全て割ってしまう。
備蓄庫に入ったフィンチにも銃を向ける彼は、ボスは誰か尋ね、誤診する医師や看護師こそが障害だという。「ミスする人間こそが”病気”であり、自動化こそが”薬”だ」と。
マシンから指示を受けたルートは「彼は正しい ボスの”彼女”から伝言 アンヴァルとエチレンオキシド」とフィンチに電話。アンヴァルはオランダ語で攻撃の意味、そしてベアへの指示。ベアがガルシアに攻撃している間にフィンチはエチレンオキシドを噴射し目つぶしする。
治療薬
抗ウイルス薬が破棄されたため、ルートはマシンに治療薬を探してもらう。殺人ウイルスを作れるなら治療薬もあるはずだ。TGRラボで研究段階の薬が有効だと判断すると、マシンはジェーン・マーティンCDC検査官としてルートのIDも発行する。
トンネル事件を追うファスコ
その頃、セーフハウスで本を読むイライアスの元を訪れたファスコは、トンネルでのことやモランが亡くなったことを話す。解体用の爆薬がトラックで運ばれたはずだが正式に手配された形跡がないことをいうと、イライアスから盗難車のレンタル事業に精通しているカベロという男を紹介される。
ファスコは駐車違反をとりカペロを8分署へ来させると、裏ビジネスを見逃すかわりに顧客リストを見せてもらう。その中からジェフ・ブラックウェルの名を発見し、彼の車を追って隔離された病院へとたどりついた。
ジェフ・ブラックウェルへの指示
一方、ジェフ・ブラックウェルは元恋人との関係をやり直したいが、彼女はジェフがまた再犯するのではないか気にしていた。
彼女のため仕事を辞めたいと上司のモナに話すと、最後に一つ仕事を終えたら辞めてもいいと言われる。
まず試験を受けることになり、身体検査のため指定された病院の検査室で待っていたが誰も来ない。
上司の電話で「合格」と言われ、引き出しの中にある物を持ち救命室に行くように指示される。
血液の入った注射器2本はコーの血液、封筒の中にはメイソン医師と看護師の写真があり、その2人に注射するように指示がでる。断ろうとするジェフに指紋の画像が送られ脅される。
仕方なくメイソン医師に注射しようと向かっていくが、そこに彼を追ってきたファスコが突っ込み阻止。ファスコが注射器を刺されてしまうが、助けに来たリースがジェフに注射。ジェフは逃げる途中に看護師に注射し逃走する。
直後に抗ウイルス薬を持ったルートがきて全員に薬がいきたわるが、看護師は腎臓に損傷を負ってしまう。
イライアスの忠告
次の日、ファスコは部署を異動する。隠し事をせず情報を共有できる相棒がいいと、カメラ付き人形もリースの前で捨てる。
セーフハウスにはフィンチが訪れ、ファスコが危険な目にあうところだたっとイライアスに話す。イライアスは戦争ではあらゆる資産を活用しろと忠告するが、フィンチは少数精鋭で戦うと譲らない。
困ったときの助言として本をくれたフィンチにお返しの本「頭上の敵機」を渡すと、イライアスは戦争には犠牲が要るといい「君は誰よりも深い闇を抱えている 静かなものほど恐ろしい 闇が噴き出したら近寄りたくない」と話す。
進化の壁
任務を失敗したと思っていたジェフだが、上司からは成功だと言われる。
ジェフも注射器がささったが遺伝子的に鳥インフルエンザに強いDNA「エリート・コントローラー」だった。
今回の件でCDCは国民に検査を奨励。政府は人々のDNAを調べて予防接種が必要か判断するのだが…実は、DNAデータを収集し能力に合った生き方を皆に与えるというサマリタンの建前。進化の壁を越えるため、腐ったリンゴを捨て多くを救うのだという。
感想
ショウがやっと脱出した!! ランバードがただのアホだった!! シミュレーションだからってショウが大人しく帰るわけがないだろう!! でも、彼女を混乱させるために放った言葉「過去の記憶とシミュがごちゃ混ぜになってるんだ リースを殺したこと 無実の科学者の殺害」「否定した現実が追いかけてくる」「もう区別できない」が、後々ショウを苦しめてる感じもするんだよねぇ。リース君はシミュで殺してたけど、現実でも出会ってすぐに撃ちまくって殺そうとしてたわ。(2x16)そりゃ混乱するよね。
脳幹にチップ入れる手術自体がシミュレーションだったからか、ショウは左耳の裏を確かめて「これは現実だ」って落ち着こうとするんだけど、この後ずっとこんな感じなのが辛い。
ただ、ショウが車で脱出したシーンの撮影に入るまでの動画、音楽ノリノリでとっても楽しそうなサラさんが見れます。(ツイッターなどでさがしてみてください)
コップの水忘れてあとから律儀にコップ倒すのねサミーン。それより斧いつ奪ったんだよ。あと洗面台の壁ってあんなにキレイに取り外して、なおかつピッタリくっつけるとか意外に几帳面だなサミーン。ランバードも感心してたわ。
刑務所でいじめられてたサミュエル君に、NYきたら声かけな!とか、ゆうてたから他のエピソードでこの人出てくるのかなと思ったけど、ただ声かけただけかいっ! しかも刑務所の警備甘いし閑散としてたね。
ジェフ・ブラックウェルは堅気になりたいようだけど、もうサマリタンの資産になっちゃったからねぇ。サマリタンの手下として動くか死ぬかしかないしね~。ヤクザより容赦ないサマリタンだな。
こいつ指紋で脅され、任務も半分失敗したのによく上司とお茶できるな。と、いうかだ、こいつ任務失敗してばっかりいるんだがいいのかサマリタンと言いたい。
シーズン4~5で「サマリタンの仕業だ!!」のセリフはいったい何回目でしょうか。もう最初からサマリタン疑っていこうよ。
患者だろうが一般人だろうが容赦なく膝を撃つつもりのリース君。
このリース君の顔とてもワンコだと思うの。
この数秒後、外に出ようとする若者にラリアット喰らわせます。
ベアが大活躍でした。患者さんを癒して悪党は倒すベア。オランダ語でaanval(アンヴァル)は”攻撃”。そういえばベアはオランダ語の命令しか受け付けなかったですね。
なにげにフィンチさんもスプレーで目つぶししたり銃とったりとあまりお見掛けしない肉弾戦だったわ。
ところでイライアスがフィンチさんの深い闇について話してたけど…「闇が噴き出すとき近くにいたくない」って言われるほどのフィンチさんの闇ってどんなの~!
「頭上の敵機」は読んだことも観たこともないのですが、あらすじをざっくり拝見するとリーダーシップや犠牲について描かれているよう。暇ができたら読んでみようかな。
ファスコさんは人形捨てちゃったが…まあ、最近あの人形でファスコ周りを監視することなかったしね。
みんなのボス、マシンちゃんが仮の身分証出すの初めて見たような気がする。あんなにサクッと身分証偽造できるなんて…とても欲しい。